イエローハットの創業者であり、日本を美しくする会相談役の鍵山秀三郎氏といえば、「あぁ…」と小さく声が出るほどの、皆が知る人徳者でいらっしゃいますが、
今年83歳になられる鍵山氏が若い経営者に向けて語られた講和の中から珠玉のお言葉を抜粋します。
「私は学歴も、知識も、技能も、才能もない人間です。何もなかったから辛いことも我慢しました。 もし、私に何某かの能力があったら、幼少からの様々な厳しい環境の中で、あそこまで我慢できなかったと思いますが、何もなかったがゆえに、ここでやるしかないと覚悟を決め、決断して今まで生きてこれました。
成長の条件としては、覚悟をして決断するということです。
人間は覚悟をして決断をした時に飛躍的な成長を遂げる、ということを実感しています。
自分の能力を遥かに超えることを求められる環境に身を置いた時に初めて人間は成長していくのです。
逆に、なんの覚悟も決断もしない人は、いつまで経っても成長できないと私は思っています。
人から不可能だと言われるような常識外れのことに挑戦しようとすると、必ずいろんな壁が立ちはだかります。
ドイツの哲学者、ショーペンハウエルは、何事かをやり始めて成功するまでには三段階あると言っています。
第一段階は、笑いものになる、嘲笑される
第二段階は、激しい反対、抵抗を受ける
その過程を経て、第三段階にして成功を遂げることができる
人生にも仕事にも問題はつきものです。実にたくさんの問題が日々発生しております。
ただ、その起こる問題によって人生がダメになるということはありません。全て対処の仕方です。 日々積み重ねたとおりに人生は創られていくのです。
ですので、大事なことは日々いろんな人や書物から学んで、それを自分の血肉にしていくことだと思います。 ただ、やはり、いかなる教育も、逆境という環境に身を置いて乗り越えること、そこから学べるものには敵いません。
トルストイが
「努力は幸せになるための手段ではない。努力そのものが幸せを与えてくれるのだ。」と書いてますが、本当にそのように思います。
自分の都合のよいことだけを幸せととらえずに、自分の得にならないことをやらなければ成長できない、と肝に銘じて日々の些細なことにも意義と価値を感じて取り組んでもらいたいと願います。」
ワタクシもはじめて鍵山秀三郎氏の著書を読んだ時に、こんな素晴らしい人がいるんだと感銘を受けました。まさに彼の人生は、彼の心の軌跡そのものなんだと首を垂れる次第です。
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