彼は片田舎の丸太小屋で生まれた。学校は貧しさのために途中で退学。彼が正規の教育を受けたのは、合計しても１年にも満たない。
20代になって成功を夢みて事業を起こす。だが、失敗した。その上、恋人の死という悲運に見舞われ、神経衰弱を患う。
その中でも彼は独学し続けた。そして、27歳の時、弁護士の資格を取得する。
労働に明け暮れた経験。弁護士活動で得た見聞。それが止みがたい夢と激しい志を育み、彼を政治へ駆り立てた。
だが、なだらかな道ではなかった。30代では下院議員選挙に２度、40代でも上院議員選挙に２度落選した。47歳の時、副大統領選に立候補したが、これも落選した。
しかし、彼は逃げなかった。夢と志が逃げることを許さなかった。
そして大統領の座を射止めたのは51歳の時だった。
彼は、南北戦争を戦い抜き、奴隷解放という新しい歴史を切り開いた。
彼の名は、アメリカ第16代大統領 エイブラハム・リンカーン。
時代の古今、洋の東西、分野の差異を問わず、常に新しい歴史を切り開いた人生における大先輩たちがたくさんいらっしゃいます。
彼らに共通する条件を一つだけ挙げるとするならば…
「困難から逃げなかった人たち。 困難をくぐり抜けてきた人たち。」
新しい時代にかなった夢と志は必ず実現します。東西問わず世界の過去を振り返ってみるとみんなそうですよね。
ただ、夢と志を実現しようとする者には、必ず神様（天）からの『試験』があります。
本当にその夢や志を叶えたいのか？
「やってみる」ではなく、「やる」という本気であるのか？
神様（天）は課題として困難を与え、その「本気」度を試すのです。試練ともいわれます。
現在、放映中のNHK連続ドラマ小説「あさが来た」の主人公：広岡浅子（実在の女性実業家）の言葉 「九転び十起き」 は名言ですね。
トラブルが続き落ち込むあさに、旦那様役の玉木宏さんの台詞の中で
「いつも勝ってばっかりやったら、負けた人の気持ちがわからんようになる。」
となぐさめるシーンがありますが、この台詞も史実小説の中で実際の言葉として書かれてありました。
私自身のまだまだ未熟な人生を振り返ったとしても、夢や目標を持って頑張ったのに成功できなかったこと（だらけです( ;∀;)）
これは、やっぱり、自身の夢や志に対する「本気度」がまだまだ足りなかったんだと情けなくなります。
「やりたーーい」レベルだったんですね。
神様（天）からの試験に合格するためには「何が何でもやってやる。あきらめない。」
これほどの強い執念・情念が必要なんだとエイブラハム・リンカーンの精神に完敗です。
最後に 北宋の儒者：蘇老泉の心にとめておきたい言葉♪
功の成るは成るの日に成るに非ず。
けだし必ず由って起こるところあり。
禍の作る（おこる）は作るの日に非ず。
また必ず由って兆すところあり。
何事も一朝一夕で成らない。
平素の努力の集積によって成功する。
また、禍が起こるのも
その日になって急に起こるのではなく
前から必ずその萌芽があるのだ。
夢に向かって毎日一生懸命練習している 大切な友人の娘ちゃんへ(^^♪
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