HGF(肝細胞増殖因子)という言葉を聞いたことがありますか?
今、医療関係者、食品(美健含)関係者の間でも話題になっているテーマです。
先日、HGF(肝細胞増殖因子)の発見者である大阪大学名誉教授:中村敏一氏の講演会に行ってまいりました。HGFを活用した「認知症治療の革命」という著書の内容を詳しく説明しておられましたので、最新健康情報としてお伝えいたします(*^^)v
まず。HGF(肝細胞増殖因子)とは何??
肝臓がきわめて再生能力の高い臓器であることは古くから良く知られていますが、この能力を初めて実験的に証明したのは、1931年のHigginsとAndersonによるラット部分肝切除法の確立でした。すなわち、2/3の肝臓を切除されたラットの残存肝が2日後には約2倍に、1週間後にはほぼ元の大きさにまで再生されることを示したのです。
その後、日米で研究が続けられ、1960年代に入り、部分肝切除ラットの血漿中に体液性の肝再生促進因子が存在することが発見され、1980年代に劇症肝炎の患者さんから、その血清中に肝細胞のDNA合成を強く促進する因子があることを発見されたそうです。
さらに研究を発展させた結果、組織傷害を受けた肝臓にHGF誘導因子(injurin)を投入するとHGF産生量が増加し、組織の再生が可能になるということが判明。
その誘導因子とは、昆布やもずく(フコダイン)、プラセンタエキス、コレウス・フォルスコリ、冬虫夏草、蒲公英根、米ぬか、桑葉など。
つまり、再生医療×漢方医科学のコラボ(笑)
この研究により、認知症の改善が発表され、さらに認知症のみならず、多くの難病治療や美容製品の開発にも効果を発揮できるようになるようです。
*機能性食品: 免疫活性化、健康増進
*医薬品: 難治性疾患治療薬(肝炎、肝硬変、腎不全、肺繊維症、ALS、脊髄損傷など)
*医薬部外品: 発毛剤、歯周病予防
*美容品: しわ・たるみ対策、アンチエイジング
再生医療の先端研究といえば、山中教授のips細胞もあり、このHGFとともに、今後日本が再生医療先進国として医療・健康・美容業界の革新に大きく期待できそうですね。(嬉)
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