正解は…『シェイクスピア』です(^^)/ 死後400年を経た現在でも世界中の人々に愛され、人々を魅了し続けるシェイクスピアの数多くの作品。
彼の作品が愛される理由の一つが「人間の本質を鋭くとらえた彼の洞察眼や人間愛」だそうです。
シェイクスピアの全戯曲の翻訳者であり、評論家として知られる東京大学名誉教授 小田島雄志氏の「シェイクスピアが教える人間学」が面白かったのでご紹介いたします(^_-)-☆
1564年イギリスに生まれたシェイクスピア。 経済的に裕福な幼少期を過ごしていたが、10代半ばで家が没落し、それまでチヤホヤしていた人たちが、突然手のひらを返したように冷たくなり、多感な十代の時期に身に沁みて体感されたことが彼の洞察眼につながっているそうです。
ただ、人に騙されたり怨みたくなるような経験をしたであろうシェイクスピアの結論は
「人間っていいものだ」 「人間は愛すべき存在だ」 に行き着くそうで…
常に一歩引いて物事の全体を見てきた彼の(人への)洞察眼は、180度ではなく360度で見ることのできる達人だった。
例えば、雨が降っている時に狭い道を歩いていて、通り過ぎる車に水をかけられたら腹が立つという立場と、逆に、こちらが車に乗っていて、目の前をノロノロと歩いている人がいたら「ちょっとよけてよ。」とイライラする立場。
片方の立場の人間の心理だけをとらえるのではく、常に両方の立場の心理を読みとく能力が長けていた彼は、数多くの作品の登場人物の台詞の中に「人間というのは矛盾に満ちた存在である」と訴えているそうです。
『ハムレット』が恋人オフィーリアに向かって
「以前はおれもおまえを愛していた」といった直後
「もともとおまえを愛していなかった」という台詞なんかもそう。
『トロイラスとクレシダ』の中で、恋人クレシダが他の男性と愛の交換をしているのを見たトロイラスが
「あれはクレシダであってクレシダではない」 という台詞も。
そもそも人間というのは善悪だけでは割り切れなくて、所詮矛盾している存在なんだと、
人間誰だっていい部分もあるし、嫌なドロドロした部分もある。
そんな自分でも、どうしようもないことなら、それを黙って受け入れて生きていく以外に方法はなくて
と、同時に他人にも自分と同じ弱さがあることを認めてあげることで、
「人間ってみんな同じ」
「やっぱり人間っていいな」
と、達観視しているところが、シェイクスピアが人を魅了する理由だと小田島教授はおっしゃっておられました。
先日のブログでご紹介した 「にんげんだもの」の相田みつをさんも同じことをおっしゃっておられますよね…(納得)
ハイレベルな思考ステージまで上がられたセンパイの言葉はみな深い…"(-""-)"
まだまだローレベルなワタクシの思考にはイケメン♡ロミオをあてもなく探したい欲求しかない( 一一)
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