社会が刻々と変化する中で、教育環境も日々進化を遂げています。 入試制度の変更もそう。「大学入試希望者学力評価テスト(仮)」の本格的導入になると、大学入試から英語の試験がなくなるかも???
知識というのはとても大事です。
全国学力・体力テストで全国一位を不動にする福井県。 その驚異の源を調査したリポートからその秘密が…わかっちゃいました。(^^♪
「教育によって人を育て、人が地域を育てる」という思想が伝統的に受け継がれてきた地域であること。
そして、子供の学力・体力を高めるために大人達の「ぶれない力」が強力に存在していること。
これだけを表面的に読むと、ブランド好きな首都圏のお受験ママ軍団が、そこの私学の制服を着せたいがために奔走しそうなもんですが(笑)
もっと本質を理解すると、意図するところはまったく違います(^^)
まず、福井では、軒並み保護者や生徒が「学校の先生を褒める」そうです。
つまり、学校の先生の評価がずば抜けて高いので、先生への絶対的な信頼が厚いという基礎になり、イコール 公教育への信頼・評価も高い。
日本で一番宿題を出している福井ですが、子供たちは不満なくしっかりと全部やってくる。帰宅後、親やおじいちゃん、おばあちゃんが「宿題は終わったの?」と学校や先生の方針をバックアップしている環境が完全に出来上がっている。
おまけに、学校や先生を尊敬しているという価値観をもつおじいちゃんやおばあちゃんが、親や子供たちにそれをしっかりと伝えていて、 若い親が学校に何かクレームをつけようとすると、たいていおじいちゃんやおばあちゃんが止めるそうで、逆に、おじいちゃんやおばあちゃんが学校に乗り込んでくることで、学校側としては、その問題の大小がわかるらしい。
教育第一主義と高い国公立大学志向…このシンプルでぶれない絶対的な価値観を、学校と家庭、そして地域が三位一体となり子供に落とし込んでいく。
迷いのない大人たちに導かれるからこそ子供は素直になり、素直な子供たちだからこそ大人は信頼し、つかず離れず見守ることができる…福井県の教育の強さはここにある、とそのレポートはまとめてありました。
子供にどんな環境を整え、どんな価値観を示すのか。
それが大人の「知識」「見識」「胆識」であります。(^^♪
皆様も十分にご存知の…陽明学者で偉大な思想家である安岡正篤師の代表的なお言葉から♡
「『知識』は大事である。 人格形成の土台になるからだ。だが、知識はたいてい雑識程度に終わる。雑識は人格を統一する力にはならない。
その知識がいろいろな体験を積み、人生的修行を積み重ねることで『見識』になっていく。見識は物事を判断する基準になる。
判断したものを実行する、その勇気、度胸。これが『胆識』である。胆識を養うことがリーダーの不可欠な要素である。」
知識なんて所詮は入り口ですが、知識あってこその胆識力の強化であることが人間形成の基礎となるわけですね。 …きっと。素敵な福井のおじいちゃんやおばあちゃん達はみんな素晴らしい「胆識」を身につけられているんだと感じました (*^^)v
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