夏目漱石が弟子の芥川龍之介に言った言葉があります。
「世の中は根気の前に頭を下げることを知っています。火花の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。だから、牛のよだれのようにもっと根気よくやりなさい。」
「牛のよだれ」は商売道にもたとえられますが、細く長く切れないように続くものの代名詞。 根気・継続をも牛のよだれにたとえる夏目漱石は素敵ですね。
さぁ、やるぞ!と心を奮い立たせるのが 「発心」
やると心に決めたことを実行するのが 「決心」
その決心をやり続けるのが 「持続心」
わりと人って、発心、決心は簡単にできるけれども、なかなか持続できない…
それって、動き出しと思ったらすぐにエンストを起こす車のようなもの。
いわゆる欠陥車。 自分自身を欠陥車にしてしまってるんですね。
小さな努力をコツコツと久しく積み重ねること…
これこそが運命をひらく鍵なんですものね (^_-)-☆
テスト生で入団して一年目にクビを宣告されながらも日本を代表する名選手・名監督になられた野村克也氏。
お父様が戦死され、病弱なお母様が懸命に働く姿をみて楽にさせてやりたいとプロ野球選手を目指したのに、一年目で退団勧告され、それなら自殺しますと泣きついて球団においてもらった一選手が、王・長嶋にならぶ記録を作り上げるほどの名選手に成長したのはなぜか?
結局は、一日24時間の使い方。
どうしたらうまくなれるか? どうしたら一軍に上がれるか? そればかり考えていると、グラウンド外での過ごし方がものをいうことに注目され、みんなが繁華街に飲みに行く中、自己練習ばかりずっと継続していた。
そうするうちに、実力もつきチャンスがある日突然巡ってきて、監督の目にとまり一軍選手として使ってもらえるようになったそうです。
その後引退され、野球解説者としてスタートさせる時からは、とにかく本を読みまくり。 野球ばかりしていたので、はじめは本がまったく読めず、でも止めることなく辞書を片手に良書を読みまくり…そして、たどりついた答えが
「人間学なき者に、指導者の資格なし」
「技術の前に人間を磨け」
どのチームにもいえることですが、
「組織はリーダーの力量以上にはならない」
超一流の素質を持っていても、思想が二流で鈍感だと成長が止まります。
何度跳ね返されても、あきらめず、能力のすべてを尽くして挑戦し続けることが、運命をひらくカギであることを自らの体験から断言できる、とのこと。
「努力に即効性なし」と心得ておいたほうがいいんですね…監督! (^^)/
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